イギリス貴族に絵画ビジネスの薫陶を受けた日本人。
アートディーラー 加藤昌孝
講師プロフィール
加藤昌孝│KATO Masataka
アートディーラー。東京生まれ。幼少期より、アートに日常的に親しむ家庭で育ち、
著名ファッション雑誌の編集経験を経て、イタリアのファッションを扱う商社を起業。
日本と欧米を往来するなかで、その人柄と美への見識の高さを見込んだ
イギリス貴族出身のアートディーラーから声をかけられ、絵画取引ビジネスの世界へ。
海外、日本国内の多くの大変著名な美術館をはじめ、世界のビリオネアーの方々に、
レンブラントを始めとするオールドマスター、ゴッホ、モネ、ルノワールなどの近代絵画を売買。
アートディーラーが語るゴッホ
「医師ガシェの肖像」真実のディール
海外で活躍する加藤昌孝氏が一時帰国、VOICE OF ARTのために、ゴッホ「医師ガシェの肖像」のディールについてお話ししてくれました。
ゴッホは、同じテーマで数点を描くことで有名で、現存する「医師ガシェの肖像」は、世界に2点。
一点は、オルセーに収蔵されていますが、その残り一点についてのストーリー。
後半は、市場最高価格で競り落とされたダヴィンチの絵画の驚くべき来歴についてのお話でした。
絵画の世界は敷居が高く縁遠い、そんな漠然としたイメージをお持ちの方にも耳を傾けていただきました。
絵画取引のゆくえ、2枚の作品の真偽。
ゴーギャン、モネ
絵画取引をビジネスとする加藤昌孝氏を講師に招き過去に取引に関わった絵画2作品についてお話しいただきました。
その画家とは、「ゴーギャン」と「モネ」。
前半と後半、2部形式で手に汗握る真実のディールが世界で初めて明かされました。
日本広しと言えど、映画のような体験談を持ち、語れるのは、アートビジネスの修羅場をいくつも越えた、Mr.カトウくらいでしょう。
絵画世界のリアルな裏側を語っていただきました。
ルノワールの取引
ある日、加藤昌孝氏のもとに届いた「この絵を売ってほしい」という依頼。
その絵とは、ルノワール「ブージヴァルのダンス」。
しかし、加藤氏は、どこか違和感を感じました……。
後半は、「アートディーラーになるには?」。
アートディーラーになるには、いくつかの正規のルートが存在しますが、加藤氏が歩んだ道は、そのどれにもあてはまりません。
決して教科書に載らない真実の職業情報が満載です。
日本広しと言えど、映画のような体験談を持ち、語れるのは、加藤氏くらいでしょう。
ファン待望の二本立てでお届けしました。
レンブラントの取引
オールドマスターの巨匠、レンブラント。
別名「光と闇の魔術師」。
代表作品「夜警」。
現存する絵画は決して多くはなく、今やそれらすべてに国宝級の価値があるため、マーケットに売買の対象として現れることはほぼ皆無と言ってよいでしょう。
そのレンブラントの数点のディールに携わったのが、加藤昌孝氏。
レンブラントのリアルな価値とは? ディールの背景とは? アートディーリングの視点からレンブラントの魅力、価値、レンブラント独自のビジネススタイルまで切り込み、まさに光と闇そのものの生き方にもふれました。
もちろん、このワクワクするストーリーは、すべて実話。
アートが好きな方はもちろん、絵画初心者の方にこそ一度は聞いてほしい、真実の絵画の世界をお送りしました。
ゴッホ、34点の取引
1987年、ゴッホの「ひまわり」 はクリスティーズにて57億6000万円、1990年には後期の傑作「医師ガシェの肖像」は123億円で落札されました(当時の為替にて換算)。
ゴッホは、最も市場価値が変わらない、 むしろその評価は高まっていく一方の画家の一人と言ってよいでし ょう。
今回、VOICE OF ARTのアートトーク、5回目の登壇となる加藤昌孝氏は、過去にゴッホ作品34点の取引に携わりました。
ゴッホの初期、中期、晩年の作品を解説しながら、加藤氏がたずさわった印象深い取引についてお話しいただきました。
あわせて加藤氏が、ゴッホの取引に関った経緯など アートディーリング業界のビジネス構造もお話ししました。
絵画取引でひもとく、世界の経済
印象派からバスキアまで
近年、日本のある実業家による落札により、バスキアやウォーホルなどコンテンポラリー・アーティストの名が広く知られるようになりました。
しかし、今や絵画は一部の富裕層による投資の対象へと変わってきているのが現実です。
「これからの世界は、持つ者と持たざる者に二極化していく」フランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッドの言葉に、強くうなずく人がいます。加藤昌孝氏です。
いつから絵画は、今のように価値あるものとして高く売買されるようになったのでしょうか。なぜ、絵画の値段は上がり続けるのでしょうか? 絵画取引のなかで感じる世界経済の予兆とは?
富の動向とともにある絵画取引の現場から見た経済について、実体験を交えて加藤氏がリアルに語りました。
絵画の裏側、その面白さに興奮で震えが止まらない90分!
名画の真贋の見分け方
加藤昌孝氏が、VOICE OF ART オンラインに再登壇! 誰も語らなかった「名画の贋作」について、実話を交えてお話ししました。
実は「この業界には、高い確率で贋作が出回っています」と加藤氏。一方、アートディーリングにおいて最も重要なのは「信用」。つまり「絵画の真贋を見抜き、本物だけを依頼者に届けること」です。そのような中で、プロはどうやって真作を見分けているのでしょうか。
加藤氏が実際に経験され、また見聞した国内外のリアルな真贋事件を中心にお話しいただきました。
さらに、絵画のご購入に御関心をお持ちの方々に参考にしていただけるような特別なアドバイスも詰まっています。
「日本にさらに素晴らしい絵画が増え、多くの人が安心して本物を鑑賞できることを願って」
加藤氏が信念をこめて贈る、珠玉の90分。