講師プロフィール
杉村五帆│SUGIMURA Itsuho
VOICE OF ART 主宰。幼少期より絵画、クラシック音楽に親しむ。
友人のために行っていた美術館めぐりとコンサートのガイドが好評を博し、
VOICE OF ARTをスタート。
絵画とクラシック音楽をミックスさせた講座やアーティストの生き方を
クローズアップした講座など、聞く人が楽しめ元気になれるイベントを企画、開催。
聖書とギリシャ神話で楽しむ絵画。クリムト「ユディトⅠ」「黄金の雨」ほか
国立西洋美術館・松方コレクションより「ルクレティア」ほか
国立西洋美術館・松方コレクションより「ディアナ」「マグダラのマリア」ほか
目と耳で楽しむ松方コレクション「サロメ」「ダフニスとクロエ」
ミュシャ展、作品解説と幸運を招く仕事術
絵画と音楽で楽しむ、アヴェ・マリア
2020元旦ニューイヤーコンサート予習会
オンラインで学ぶ「ゴッホ」
オンラインで学ぶ「フェルメール」35点
海の日絵画鑑賞会
ゴッホ~己を貫く人生の秘訣
夏休み、親子で絵画鑑賞
ワイワイとzoomでウィーンフィル
初めてのアートギャラリー
聖書とギリシャ神話で楽しむ絵画。
クリムト「ユディトⅠ」「黄金の雨」ほか
現代を生きる私たちに訴えかけるドラマチックなアートを解説するシリーズ。
西洋絵画には、画家が聖書やギリシャ神話からインスピレーションを得て描いた作品がたくさんあります。
実際のところ、それらは神を讃えるというより、美の極限を表現するために描かれたインモラルな世界という感覚に近いかもしれません。
そして、いずれも圧倒的なオーラを放っています。
この回では、東京都美術館に来日中のクリムトの「ユディトⅠ」、同じく彼の名作「ダナエ」を中心に同じ題材で描かれたレンブラント、ティツィアーノ、コレッジョなど有名画家の作品を解説しました。
国立西洋美術館・松方コレクションより
「ルクレティア」ほか
ドラマチックな西洋絵画を解説するシリーズ第二弾。
絵画には女性のヌードが描かれたものが非常に多いですが、その背後には聖書、ギリシャ神話、伝承のストーリーが存在しています。
この回では、「ルクレティア」、「聖アントニウスの誘惑」、「ニンフ」、「パリスの審判」など国立西洋美術館に収蔵されているヌードが描かれた名作を中心に、ストーリーを見分けるための”アトリビュート”の見つけ方、作品をさらに楽しむための鑑賞のコツを紹介しました。
国立西洋美術館・松方コレクションより
「ディアナ」「マグダラのマリア」ほか
ドラマティックな西洋絵画を解説するシリーズ第三弾。
昔も今もアートのモチーフとして画家に愛される、一線を超えた女性の心理。
この回では、『聖女の仮面が外れたとき』をテーマに、国立西洋美術館に収蔵されている「聖カタリナの結婚」、「マグダラのマリア」、「アクタイオンとディアナ」、「ペルセポネ」などを中心に、その背後にある聖書とギリシャ神話のエピソードを解説しながら、画家が表現を試みた女性たちの怒りと喜びについて取り上げました。
後半は、世界の三大絵画コレクションと美術館のなりたちについてお話ししました。
目と耳で楽しむ松方コレクション
「サロメ」「ダフニスとクロエ」
ドラマティックな西洋絵画を解説するシリーズ第四弾。
この回では、絵画とクラシック音楽を組み合わせた解説を行いました。
前半は、ラヴェル作曲の「ダフニスとクロエ」第二組曲を聴いていただき、感想をシェア。
そのあと、国立西洋美術館所蔵のミレーの絵画「ダフニスとクロエ」、同題材を描いたブーシェ、シャガールなどの作品を説明し、理解を深めました。
後半は、シュトラウスのオペラ「サロメ」より『7枚のヴェールの踊り』を聴いていただき、そのシーンの直後に起きた凄惨な事件を絵画として描いたクラナッハ、カラヴァッジョ、モローの「サロメ」を取り上げました。
ミュシャ展、
作品解説と幸運を招く仕事術
アールヌーヴォー期の作家として華やかなイメージがつきまとうミュシャ。
実は、チェコの貧しい家庭の出身だったこと、学校の成績が下位で退学したことなどマイナスの要素について枚挙に暇がないことをご存じでしたか。
この回では、『不運をラッキーに変える』をテーマに幸運と不運が入り混じった生活から生まれたミュシャの優美な名作について解説しました。
『ドン底でも腐らないこと。続けていればチャンスは必ず来る』。ミュシャの人生が教えてくれる、そんなメッセージをこめました。
絵画と音楽で楽しむ、
アヴェ・マリア
クリスマスはご存知の通り、キリスト誕生を祝う日ですが、その母である聖母マリアの生涯については、どのくらいご存知でしょうか。
マリアについては、古くから多くの芸術家がインスピレーションを得て、絵画、音楽ともに数々の作品を残してきました。
「絵画とクラシック音楽で楽しむ、アヴェ・マリア」というテーマで、マリアの人生の節目を有名な絵画で追うとともに、クラシック音楽のなかから作曲家が異なる3種類のアヴェ・マリアを厳選し、実際に聞きながら解説しました。
後半は、プロジェクターで名画を見ながら、絵画に頻繁に登場する4大天使の見分け方を分かりやすく説明。
特に人気がある4大天使を知っておけば、難しいと通り過ぎてしまいがちな宗教画を見るのが、楽しくなることは間違いありません。
2020元旦
ニューイヤーコンサート予習会
ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート。
世界で最も美しい音を奏でるオーケストラの一つであり、チケットは現地でも入手困難です。
1月1日にウィーンから生放送されますが、さらにいくつかのことを予習しておけば、もっと楽しめると思います。
今回は、ニューイヤーコンサートの代表曲を聴きながら、解説を行い、みなさんを一足早い新年へとナビゲート。
また、ACOUSTIC REVIVE社がこの講座のために音響を監修。こだわりのオーディオで音楽を味わっていただきました。
後半は、ウィーンフィルの黎明期と同時代のウィーンを生きた美の代名詞クリムトと、彼に憧れながら悲劇的な人生をたどったエゴン・シーレの代表絵画を解説しました。
(写真出典=WIENER PHILHARMONIKER Website)
オンラインで学ぶ
「ゴッホ」
天才として誉れ高いゴッホ。
画家として活動した10年の間に「ひまわり」をはじめとする多くの名作を生み出した、歴史に残るアーティストです。
しかし、実際は自分の生き方を模索し続けた一人の人間でした。
貧乏、親との不仲、失恋、繰り返した転職、自分探し…そのさきで巡り合った画家という道。
ゴッホの人生は、現代を生きる私たちの心を鼓舞し、疑問を投げかけます。
果たして彼の人生は、世に言われるように不幸だったのでしょうか?
作品とともに37年の軌跡をたどりました。
オンラインで学ぶ
「フェルメール」35点
美術史を代表する画家、フェルメール。
その生涯は謎が多く、多くの専門家が彼の人生と作品について今なお研究を続けています。
前半は、現存する三十数点の作品と収蔵する美術館について解説。
後半は、ナチスの略奪、盗難に遭って奇跡的に戻ってきた作品、今なお行方不明の作品、真筆かどうか判定が揺れる作品などフェルメールならではの闇の部分についてお話ししました。
海の日絵画鑑賞会
ふだんは美術館へ行かないが、絵画鑑賞に興味があるという方を対象にした講座。
『海』をテーマにいろいろな時代から有名な作品や作家をチョイスし、現代とリンクさせて見方を解説しました。
取り上げたのは、ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」、トレビの泉、ルーベンス、レンブラントなど。
楽しく理解ができたという感想を多くいただきました。
ゴッホ
~己を貫く人生の秘訣~
いまでこそ世界的に著名なゴッホが、画家として活動したのはわずか10年。その間に一気に2000枚の絵画を描きましたが、生前に売れた絵はたった一枚です。
お金や名声の見返りのないなかで、最後まで絵を描き続けたのはなぜか? 様々な挫折を経ながらも、なぜ諦めることなく自分を貫くことができたのでしょうか。
また、「激しい」「壮絶」と語られることの多い彼のイメージは、実は後世のアート業界による戦略的な産物との意味合いも大きいと言われています。手紙から読み解けるゴッホの意外な人柄や価値観、11枚のひまわりを中心に隠された真実をお話しいたしました。
夏休み、
親子で絵画鑑賞
親子で名画について学んでいただく夏休み企画。
お子さんがアートに触れるきっかけづくりとして、有名なアニメ作品に関係する西洋絵画を中心に3枚を厳選し、背景にある意外で奥深いストーリーをわかりやすく解説しました。
夏休み終了直前、アート系の自由研究や課題にかんするお悩み相談にも応対いたしました。
ワイワイとzoomで
ウィーンフィル
元旦に世界中にライブ中継されるウィーンフィルのニューイヤーコンサート。
2021年は、コロナ禍により初めて無観客で開催、配信されました。
この勉強会では、緊急事態宣言のなか参加者とzoomでつながり、ライブを見るという形式をとりました。
歴史、曲目、指揮者リッカルド・ムーティについて解説を行い、オンラインの良さを活かし、和気あいあいと感想をシェアしあいました。
(写真出典=WIENER PHILHARMONIKER Website)
初めてのアートギャラリー
日本のアート市場は、世界全体の3.6%を占め、2580億円の規模です。
その大半は高額な絵画の購入が占めており、絵画を買って家で楽しむという行為が一般に浸透するにはまだ時間がかかりそうです。
その理由の一つとして、ギャラリーの存在の特殊さがあると思われます。
この回では、ギャラリーの基礎知識、入門者の方が入りやすい店舗を紹介するとともに、さらに楽しむためのコツを紹介しました。